在来浴室からユニットバスにする費用相場|100万円以内・150万円前後・200万円超の違いと見積もり前の注意点

浴室リフォーム

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冬場、お風呂場に入った瞬間のあの「ヒヤッ」とする感覚。
タイル張りの床は冷たくて、目地のカビ掃除も本当に大変ですよね。

「そろそろ暖かくて掃除がラクなユニットバスにしたい…」

そう考えてリフォームを調べ始めると、まず壁として立ちはだかるのが「費用がいくらかかるのかよく分からない」という問題です。
ネット上には「50万円でできた!」という声もあれば、「200万円かかった…」という声もあり、一体どれが本当の相場なのか迷ってしまいませんか?

【私の実体験をお話しします】

実は数年前、私の実家(築30年の戸建て)でもタイル風呂からユニットバスへのリフォームを行いました。事前に調べて「100万円くらいでいけるだろう」と見積もりを依頼したのですが、いざ工事が始まり解体してみると、長年の見えない水漏れで土台の木材が腐っていたのです。
結果的に、下地補修で数十万円の追加費用が発生しました。「もし最初から、解体後のリスクを説明してくれない安いだけの業者に頼んでいたら…」と思うとゾッとします。

在来浴室(昔ながらのタイル張りのお風呂)からユニットバスへのリフォームは、単なる機器の交換ではありません。
現場の状況によって費用が大きく上下します。

この記事では、リフォーム業界のリアルな相場から、「なぜ見積もりが高くなるのか」「どこを確認すれば悪徳業者を避けられるのか」まで、完全網羅でお伝えします。
読み終える頃には、ご自宅に合った適正価格が見極められ、自信を持って業者と交渉できるようになっているはずです。


在来浴室からユニットバスにする費用相場

結論から言いましょう。
在来浴室からユニットバスへのリフォーム費用は、決して1つの金額で断定できるものではありません。

ですが、「目安」を知らなければ予算の立てようがありませんよね。
大手水回りメーカーが公開している参考価格をもとに、現実的な相場を見ていきましょう。

一般的な目安は約65万〜150万円

各メーカーが提示している費用の目安は以下の通りです。

どうでしょうか。「結構幅があるな」と感じたはずです。
この幅が生まれる理由は、お風呂の広さ、選ぶ浴槽のグレード、そして何より「現在の浴室の劣化具合」が家ごとに全く違うからです。

100万円以内・150万円前後・200万円超の違い

「自分の家はどのくらいの価格帯になりそうか」をイメージしやすいよう、状況別に分類してみました。

100万円以内で収まるケース

選ぶユニットバスがスタンダード(標準)グレードで、浴室のサイズ変更を行わず、なおかつ解体した後に土台の腐食などの問題が見つからなかった場合です。比較的スムーズに工事が進む理想的なパターンです。

150万円前後になるケース

最も多いボリュームゾーンです。保温性の高い浴槽や、掃除がしやすい床材など、機能性をアップさせたミドルクラスのユニットバスを選んだ場合。
また、古いタイル風呂の解体に手間がかかったり、給湯器の交換を同時に行ったりすると、この価格帯に落ち着きやすくなります。

200万円を超えるケース

ハイグレードなユニットバス(肩湯やテレビ付きなど)を選んだ場合や、浴室自体の面積を広げる増築を伴う場合です。また、脱衣所・洗面所の全面リフォームを同時に行うと、総額は200万円を超えてきます。

このように、同じリフォームでも内容によって価格はガラリと変わります。
だからこそ、ネット上の「最安値」だけを信じるのは非常に危険なのです。

費用の内訳

見積もりをもらったとき、「何にいくらかかっているのか」を知っておくことは、高い・安いの妥当性を判断する上で絶対に欠かせません。

総額だけでなく、以下の内訳がしっかり記載されているかを確認しましょう。

項目 費用目安 概要
解体・撤去費 10万〜20万円 既存のタイル風呂を壊し、廃材を処分する費用。
本体価格 40万〜120万円 ユニットバス本体の価格。グレードで大きく変動。
設置・付帯工事費 20万〜60万円 組み立て、配管、電気工事、土間打ち、壁紙復旧など。

解体・撤去費

在来浴室は、壁や床がタイルやコンクリートで頑丈に作られています。
そのため、すでにユニットバスが入っているお風呂を交換する場合に比べて、解体作業が大掛かりになり、廃材の処分費も高くなります。

ユニットバス本体価格

各メーカーが様々なモデルを出しています。
カタログに載っているメーカー希望小売価格から、リフォーム業者の割引が入って実際の金額が決まります。あまりに安すぎる場合は、型落ち品やオプションが全く付いていない素うどん状態の仕様になっている可能性があるので注意です。

付帯工事・復旧費

見落としがちなのがここです。
ユニットバスを入れる前に地面を平らにする「土間コンクリート打ち」や、新しい配管を繋ぐ工事、お風呂の入り口の壁紙を張り替える「内装復旧費」などが含まれます。
参考:住宅リフォーム推進協議会(J-Reform)

費用が高くなるケース(追加費用に注意)

リフォームで一番怖いのは、「解体してみたら追加で〇〇万円かかります」と言われることです。
どんな時に費用が跳ね上がるのか、事前に知っておけば対策が打てます。

土台・下地・腐食の補修

築20〜30年以上の在来浴室では、タイルの目地のひび割れから長年水が染み込み、床下の木材が腐っていたり、シロアリの被害に遭っていたりするケースが非常に多いです。
こればかりは、解体して床下を開けてみないと分かりません。腐った土台のまま新しいお風呂を乗せるわけにはいかないので、木材の補修費用が数万円〜十数万円追加されることがあります。
(私の実家がまさにこれでした!)

配管・電気・給湯器の移設

古い鉄管が錆びて使い物にならず、新しい樹脂管に引き直す工事が必要になることがあります。
また、お風呂の位置を少しずらしたり、追い焚き機能がない給湯器から追い焚き付きに交換したりする場合も、数十万円単位で費用が上がります。

浴室サイズ変更・拡張

「せっかくリフォームするなら、足を伸ばせる広いお風呂にしたい!」
そう思って浴室のスペース自体を広げる場合、壁を壊したり間取りを変更したりする大掛かりな工事になり、費用は跳ね上がります。
また、逆に「今の規格サイズに合うユニットバスがない」という場合、特注サイズにするか、あえて一回り小さいお風呂にするかの選択を迫られることもあります。

工期の目安と入浴できない期間

リフォーム中、一番困るのが「お風呂に入れない期間」ですよね。

在来浴室からユニットバスへの工事日数は、約1週間(5〜7日程度)が目安です。

初日に解体を行い、コンクリートを流し込んで固めるための養生期間が必要になるため、すでにユニットバス同士の交換(2〜3日)に比べると時間がかかります。
この期間中は、近所の銭湯を利用したり、親戚の家でお風呂を借りたりする生活になりますので、家族間でスケジュールのすり合わせをしておきましょう。

在来浴室のままリフォームする場合との比較

「ユニットバスにするのではなく、今のタイル風呂のままキレイに直すのはどうなの?」と考える方もいるかもしれません。

それぞれの違いを比較表にまとめました。

比較項目 ユニットバス化 在来浴室のまま改修
断熱性・暖かさ ◎ 非常に高い △ 暖まりにくい
掃除のしやすさ ◎ 水はけがよくカビにくい △ 目地にカビが生えやすい
水漏れリスク ◎ 箱型構造で漏れにくい △ ひび割れから水漏れのリスク有
デザインの自由度 △ 規格サイズに限られる ◎ 檜風呂など自由に作れる
費用目安 65万〜150万円 50万〜200万円

特別なこだわり(絶対にヒノキ風呂がいい、など)がない限り、断熱性、防水性、将来のメンテナンス性を考えると、圧倒的にユニットバスへのリフォームがおすすめです。
参考:タカラスタンダード

補助金・助成金は使える?

リフォーム費用を少しでも安くしたいなら、絶対にチェックすべきなのが「補助金」です。
国や自治体は、省エネやバリアフリー目的のリフォームに対して補助金制度を用意しています。

高断熱浴槽・節湯水栓など対象になり得る工事

例えば、「住宅省エネキャンペーン」では以下のような工事が補助の対象になる可能性があります。

  • お湯が冷めにくい「高断熱浴槽」への交換
  • 節水効果のある「節湯水栓」の設置
  • 浴室の段差解消や手すりの設置(バリアフリー)
  • 窓の断熱改修(内窓の設置など)

ただし、「対象製品」として登録されている型番の製品を選ぶ必要があります。カタログに小さく「補助金対象」と書かれているか確認しましょう。
参考:住宅省エネ2026キャンペーン【公式】

申請は登録事業者が行う(※要注意)

ここが一番の注意点です。
国の補助金の多くは、一般の消費者が自分で申請することはできません。

「あらかじめ事務局に登録されたリフォーム事業者」が、施主に代わって手続きを行うルールになっています。つまり、どれだけ対象製品を選んでも、依頼した業者が「登録事業者」でなければ補助金は1円も受け取れません。

見積もりを依頼する前に、必ず「今回のリフォームで補助金は使えますか?御社は登録事業者ですか?」と確認してください。

費用を抑える方法

リフォーム費用を抑えたい気持ちは痛いほど分かります。
しかし、「削っていい項目」と「削ると後悔する項目」があることを覚えておいてください。

削ってもOKな項目

  • 過剰なオプション(テレビ、ジェットバスなど)
  • 鏡やカウンター(不要なら外すことで安くなります)
  • ハイグレードな壁パネル(ベースグレードでも性能は十分です)

絶対に削ってはいけない項目

  • 下地補修費(腐った木材を放置すると家全体が傷みます)
  • 断熱材・高断熱浴槽(ここをケチると冬の寒さが改善されません)
  • 安全対策(手すりの設置などは将来必ず役立ちます)

見積もりで確認すべきチェックリスト

手元に見積書が届いたら、金額だけを見て一喜一憂してはいけません。
以下の項目がしっかり明記されているか、必ずチェックしてください。

  • 「一式」で片付けられていないか(内訳が詳細に書かれているか)
  • 解体費用・廃材処分費が含まれているか
  • 木材腐食などがあった場合の「追加工事の可能性」について説明があったか
  • 給湯器の交換や配管工事は含まれているか
  • ドアまわりの壁紙補修(内装工事)が含まれているか

もし見積書を見て「これってどういう意味?」「なんだか高すぎる気がする…」と不安になったら、公益財団法人が運営する「住まいるダイヤル」などの公的な窓口で無料で相談に乗ってもらえます。一人で悩まないことが大切です。
参考:住まいるダイヤル(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)

失敗しない業者選び

浴室リフォームで最も避けるべきは、悪徳業者との契約です。

消費者庁も強く注意喚起を行っていますが、「今すぐ契約すれば半額にしますよ!」「無料で点検しますよ」と訪問してきて、不安をあおりその場で即決を迫る業者は絶対に断ってください。
参考:消費者庁 リフォーム工事の訪問販売等に関する注意喚起

失敗しないための鉄則は、「必ず2〜3社から相見積もりを取ること」です。
複数社の見積もりを見比べることで、あなたの家の「本当の適正価格」が浮かび上がってきます。A社では気づかなかった配管のリスクを、B社の担当者が指摘してくれるかもしれません。

よくある質問

Q. 在来浴室からユニットバスにすると狭くなるって本当?

A. ユニットバスは規格サイズが決まっているため、既存の浴室の形によっては壁との間にデッドスペースができ、一回り小さくなるケースがあります。ただし、最近は壁の厚みを薄くして広さを確保できるリフォーム用ユニットバスも出ていますので、事前の現地調査で採寸をしっかり行ってもらいましょう。

Q. ユニットバスにできないお風呂はある?

A. 天井が極端に低かったり、柱が邪魔をして規格サイズの箱が入らない変形した浴室の場合、ユニットバスへの変更が難しいことがあります。その場合は、在来工法のままパネルを貼って断熱性を高めるリフォームなどを提案してもらうことになります。

Q. 戸建てとマンションで費用は違う?

A. 違います。マンションの場合はすでにユニットバスが入っていることが多く、解体費用が戸建て(在来浴室)に比べて安く済む傾向があります。今回は「戸建ての在来浴室」を中心に解説しましたが、ご自身の住環境に合わせた見積もりを取ることが重要です。


お風呂は、一日の疲れを癒やす大切な場所です。
ヒートショックのリスクを減らし、日々の掃除のストレスから解放されるユニットバスへのリフォームは、金額以上の価値をもたらしてくれます。

まずは、適正な価格を知り、自宅の状況を正確に把握するところからスタートしましょう。
優良な業者に出会えれば、リフォームの成功は半分約束されたようなものです。

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